1 post from March 2008
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いまの広告に足りないこと、足したら広告がもっとおもしろくなること。
それは、「ユーザー起点で考えること」なのだと思う。
広告は、本当はユーザーの役に立つ情報なのにも関わらず、
広告に感謝する瞬間が少ないなあと、いち「消費者」として思うことが多い。
それはなぜなのだろう。
ということをぼんやりと考えていたが、
それはたぶん「伝えたいことをだれにどう伝えるか」というスタンスで、
「商品が主語」で広告が作られているからだ。
その商品がどこのどんな人にどういう動機でいつ買われているか。
を、明らかにしないと広告は伝わらないはず。
なのに、広告の主語が「商品」になっているから、
それは最初から決められてしまっている。
でも、いまの人たちは、
それは自分たちが決めることだと思っている。
僕が大学時代に研究室で勉強したアプリケーション開発方法に、
「師匠ー弟子モデル」というものがある。
誰かの役に立ってほしいソフトや商品を作るときに、
作る前にその誰かに「弟子入りする」というものだ。
何日も「師匠」に弟子入りして、とにかく観察を重ねる。
するとインサイト、発見を手に入れることができる。
とにかく「師匠」の言うことに耳をかたむけ、
「師匠」の何に役立つことができるか。
そこを突き詰めて生まれたインサイトにもとづくソフトやサービスやモノが、
その「師匠」の役に立たないわけがない。
であれば、広告こそ、ユーザーに耳を傾けないでどうする?
と、この本を読んで改めて思った。
僕が妙に検索連動型広告が好きなのも、
そこにあると思う。
なぜなら、広告を出す検索語を考えるのって、
「ユーザーの気持ちになってみる」ということだからだ。
それこそ、検索をするユーザー(=師匠)に数日間弟子入りして、
徹底的に検索行動を洗い出せば良い。
きっと、思いもよらない検索語で、検索行動をしているはずだ。
そこに、「商品側」の発想では思いもよらなかったインサイトが潜んでいる。
僕がぼんやりと抱いていた「作りたい広告」の姿というのは、
この「ユーザ−起点で考えて生まれた広告」なのだ。
だいぶ前に読んだこの本もおもしろかったんだけど、
それはこの話と通じるところがあるからだろう。
